狂言・能鑑賞 (鎌腹 葵上)
先日、日経を読んでいてふと目に入った広告がありまして、その場で即チケットを申し込んだ 狂言・能を見に行ってきました。
6時の開場まで1時間程時間があり、東京体育館の周りを散歩しながらパシャパシャと写真を撮ってました。
大きい体育館 かっこ良いですね。
東京オリンピックに向けた工事なのでしょうか
クレーンがたくさんあって見応えがありました。
時間も近づいてきたので会場に入ります。
中に入ると能の独特の舞台があり、とてもキレイな空間になっています。これまで一度も見たことがないので(NHKでやっているのを一瞬見たことはありますが)話についていけるか心配でした。
狂言(鎌服)
客席の照明が思っていたよりも明るい状態のまま始まりました。お爺さん、お婆さん、仲裁人が慌ただしく入ってきますが、始まりから5分程は独特の言い回しに??な状態です。慣れたお客さんがふふっと笑っていてもその意味についていけません。
ところが、そのうちに狂言の世界観にグッと入れる瞬間がありまして、その後はお爺さんの言葉、仕草が可笑しくなり、お爺さんが可愛らしくさえ感じました。
お、わかるぞ、面白い と思いながら20分程度で狂言は終わりました。
能(葵上)
あらかじめストーリーを予習していきましたし、狂言が面白かったこともあり、葵上への期待が高まります。狂言とは異なり舞台上はたくさんの人が登場し、いよいよスタート。派手な衣装を身にまとった(おそらく)源氏役の方が、低い、よく通った声で話しています。能面を被った人も出てきました。
ところが、セリフの内容が全く理解できません。あれ?なんて言ってるの?と思っているうちに小鼓、歌が始まりました。セリフが理解できないので集中できず、「ぃよぉ〜っ (ポン)」のヤツ、一回だけじゃないんだ などと余計なことばかり頭に浮かんできます。
言葉はわからないものの、演者の身振りから予習したストーリーを思い出している時間が続きます。前の席にいたお客さんが持っていた、歌詞?が書いてある本をチラ見してみましたが、そこに書いてある字もよくわかりません。
ただ、この状態が苦痛か?と言われると、小鼓や笛、歌の音色が心地よかったこともあり、なんとも不思議な空間に存在しているようでした。葵上は80分くらいだったと思いますが、中盤以降は話が進んでいきますので、予習さえしていれば(おそらく)この場面だなと理解できました。
十分に理解できなかったので、軽々しく「面白かった」と言いにくい感じですが、非日常的な空間を体験できる非常に良い機会でした。